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【HP5というスケールについての考察】

先日バンド内で話題に挙がったので、自分が多用するHP5というスケールについて個人的見解と考察をまとめておきます。

まずHP5は「harmonic minor perfect 5th below(なげー)」の略で、要はハーモニックマイナー(和声的短音階)の完全5度下のスケール(音階)、という意味です。長いのでHP5(ヘイチピーファイブ)と呼びますが、これ日本語名というか英語圏ではそう呼ばないらしいです。これについては後で掘り下げるとして、、

AのHP5 と言う事は、(画像はクリックで拡大します)

つまりはAのHP5=Dハーモニックマイナー・スターティングAという言い方も出来るわけですが、この考え方をしていると混乱しますし、このスケールの本質をつかみづらい、と思いました。(Aだっけ、Dだっけ??とかAの5度下は、えーとえーと、Dかな?等)

というわけで、自分はHP5はフリジアンスケールからの派生、と考えた方が自然では?と考えてます。英語ではフリジアン・ドミナントとかスパニッシュ・フリジアンとか呼ばれるらしいです。呼び方は各々自由に好きな呼び方をするとして、考え方としては。。。(画像はクリックで拡大します)

どうでしょうか、フリジアン自体に馴染みが無いとわかりづらいとは思いますが、フリジアンは普通のマイナースケールの2度を半音フラットさせただけのスケール(モード)です。このb2が不気味な感じを演出するので、フリジアンにおける、重要な特徴音です。ここにナチュラル3を足せばHP5(フリジアン・ドミナント)の出来上がり。

上記の考え方場合はフリジアンのm3をM3にしたら、たまたまDハーモニックマイナーをAからスタートしたのと同じ並びになったね、って考え方で、二つは別物、、と考えるのが良いような気がします。
実音は一緒ですが、A HP5(フリジアン・ドミナント・スケール)とDハーモニックマイナーでは I (トニック)が違いますので、解決する音がそれぞれ異なってきます。A7のコードの時にDをロングトーンで伸ばしても全く解決感がありません。

特殊なスケールなので、使いどころは限られますが、変化球がかっこいいと思う人、投げられる球を増やしたい人、は使えば良いと思います。ストレートが投げられないと変化球も生きてこないと思いますので。

音楽は学問では無く、理論は傾向と対策でしか無いので、諸説色々あると思います。各々捉え方はどうであれ、大事なのは最終的に演奏できるようになる事。それで良いと思います。


(2009.04.04 黒沢)


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