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黒沢&上田、対談企画【第4回:ギターについて】

黒沢: この流れだと7弦ギター使うのが当たり前みたいな空気になると思うんだけど。

上田: 確かに

黒沢: そこはあえて6弦にこだわっているんです

上田: そうそう、その6弦に対するこだわりはきっと見に来てくれてるお客さんも気になってる方いるんじゃないかなーと思うんだけど??

黒沢: 実際2本所有してるし、レコーディングでは結構つかってるんだけど、弦が1本多いと、メリットよりデメリットが大きいんですよ。

上田: なるほど。普通に考えると大は小を兼ねる的な感じで、7弦の方がいいじゃん?って思うけど(笑)

黒沢: 割と大は小を兼ねる肯定派なんだけど、やっぱり単音弾いてる時間より、コードを弾いてる時間の方が長いから、そうなるとジャズコードとかで、押さえられなくなるコードがいくつかあるんです。全部パワーコードってのなら問題はないんだけどね。

上田: ここでジャズコードという言葉が出てきたけど、軌道共鳴って自分で言うのもなんだけど、結構コードの扱いはこだわってるよね。

黒沢: ボイシング(和音の重ね方)とか、それに対するメロディとか。

上田: ボイシングって、本当に重要なところだよね。コードの根音をどの高さに置くかだけでも随分印象が変わる。同じコードネームなのに(笑)

黒沢: あと7弦だと親指で6弦を押さえられなくなるから、これによっても押さえられないコードが出て来る。

上田: つまり、分数コードのような響きは七弦だとやりづらい場合があるってことかな?

黒沢: 正に。もっとも、オリジナルの押さえ方を考えればいいのかもしれないけど、やっぱり先人が作って来た奏法ってのは上手くできてるから。でも、1本弦が増えただけでそこまで弾きづらいっていうのは意外とないよ。多弦=難しいって印象があったけど。

上田: 実は僕は今でも超多弦ベースは難しいと思ってる(笑)

黒沢: 超ってことは、11弦とか?(笑)

上田: そうそう(笑)まあ、あんなのベースじゃない!って言われればそれまでだし、実際ベースという楽器からかけ離れてるからね(笑)

黒沢: でも弦1本増えたくらいだと割りとすぐ馴れるでしょ。

上田: ベースの場合で言えば、一本くらいなら大きな変化はないかな。ギターのようにコードを弾くわけではないから。

黒沢: あと7弦でしか出来ないと思われてる事が6弦でも代用出来るという点。しかも代用の方が良かったりする(笑)

上田: あ~~。例えばローBのヘヴィなパワーコードとか?

黒沢: そう。6弦でF#,5弦でBって、パワーコードの展開系で押さえて、それでベースがローB弾いてれば、普通に7弦のパワーコードより音圧が出てたりする。

上田: そうそう、実はその方が音もスッキリしてて実はよかったりするよね

黒沢: しかも指1本で押さえられるから、この手法は便利んでしかも普通の5弦ルートのコードで、6弦もこの手法で押さえて、6本全部鳴らせばかなりのパワーが得られる。逆にこれが7弦だと出来ない(笑)弦が1本余っちゃうからミュートしないと。

上田: そうだね。そういった細かい配慮をしないと、要らない音がブーンとかなってしまう(笑)こういった音楽をあえて6弦で取り組むっていうのも、ある意味一つの特徴ともいえるよね。Dream Theaterの影響から、7弦に流れやすいはずなんだけど。

黒沢: そっちの方が僕にとってはアドバンテージが大きいからね。でも本人も使い分けてる理由がそこだと思うよ。もし7弦のが大は小を兼ねてるってなれば、7弦のみにすると思うし。

上田: 確かにジョン・ペトルーシ氏も曲によって持ち替えたり、チューニングが全く違うギターを使ってる場合もあるしね

黒沢: しかし、持ち替えは色々面倒だ。

上田: 結局ライブでは一番使いやすい楽器を使うのが一番良いのかな。

黒沢: そうそう。

上田: そうなるといつも使ってる楽器が一番良いよね

黒沢: 7弦に対しては割と肯定的だから、家でも触ってるし。レコーディングではよく使ってるよ。

上田: 確かに1stの時代からレコーディングでは7弦が登場してたよね

黒沢: 1曲目のOrbital Resonanceでも使ったし、Proto Scienceでは、Atlantis (phase I)とSeventh。Image in a Mirrorでも中盤で出て来る。Piranhaもたぶんどっかで出て来てると思う

上田: そう考えると、黒さん自身も1stに比べて2ndではより積極的に七弦を使ってるみたいだね

黒沢: 1本目は廉価製品だったけど、2本目にIbanezの7弦を入手したので。レコーディングでは色々使い分けるのが好きだから。

上田: なるほど、より良い七弦を手に入れたのも手伝って、色々使い分けた、、と(笑)

黒沢: です。ちなみにそれって緑色でジョン・ペトルーシモデル風なグラフィックがあるんだけど、あれは前のオーナーが張ったステッカーで、実はあんなモデルは存在しない(笑)

上田: 実際僕もそのギターを見させてもらったけど、かな~~りよく出来てるよね(笑)

黒沢: うむ、実際Ibanezのペトルーシモデルの7弦は市販されてない

上田: あれは確か市販モデルを使ってただけじゃなかったっけ?

黒沢: 正式な型番は忘れちゃったけど普通の7弦RGの塗装をメロンみたいなグリーンに変えて、さらにステッカーを張ったという、かなり凝った事してあるよ。自分じゃそこまでやろうと思わないからある意味レアな物を入手した(笑)

上田: 結構あれを自分で綺麗にやろうと思ったら器用さが問われる、、というか(笑)僕も結構改造とかするの好きなんだけど、大概失敗するので、大人になった今はあまりやらなくなってしまいました(笑)

上田: そういえば、最近黒さん、メインギターである6弦Selvaのサブギターを入手したとか?

黒沢: まさしく。同じモデルの別スペック版でシングルのEMG2つとパッシブのハムが1つという変わったSSHタイプです。もう生産終了してるから、こちらのメーカーもレア。

上田: えー?!パッシブのハムは珍しいな

黒沢: PUレイアウトも珍しくて、センターがリアにくっつくほど寄ってる。和田アキラさんのモデルに近いね。アキラさんモデルはリアの後ろに更にもうひとつEMGシングルがある、SSHS。

上田: ということは、かなりフュージョン的なサウンドも出せる感じか

黒沢: EMGシングルでのカッティングはとても良いです。

上田: 独特のコンプがかったサウンドというか、気持ち良いカッティングサウンドを出るよね。

〜第5回へ続く〜


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